ご存知の通り、私の夫くんは躁鬱病で2〜3年ほど療養生活を送っていました。
病状が重い初期の頃、家族が患者にどう接するか・・・。
これってテレビや雑誌なんかでも結構「問題」として扱われています。

真面目な人ほど、そして相手を想えば想うほど一緒にいる方も追い詰められていく。
そんな問題。

まだ、「うつ病」や「躁鬱病」について世間の知識が足りなかったころ、

・患者に「頑張れ」と言ってはいけない
・患者に過度なプレッシャーを与えてはいけない(褒めるのも逆効果)
・だからといって触れないようにするのもダメ

こうして「あれダメー!」、「これダメ〜!」というネガティブな参考情報ばかりがどの本にも書いてあったので、「じゃあ、どうすればええねーん!」と家族は思うわけです。

とは言っても患者本人は本当に苦しそうだし辛そう、なんとかしてあげないと・・・。でもどうしていいかわからない。

こうして患者の家族は追い詰められていってしまうようですね。

一回手術したら治るものでもないので、一緒にいる自分たちがきちんと健康である事が患者の早期回復にとっても大切なことだと思うのです。

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■大切な人がうつ病・躁鬱病になったらどうする!?■
(共倒れしないために気をつけるべき事)

①きちんとした知識を身につける
イメージや人から聞いた話ではなくて、自分できちんと調べて病気について知る事。
そうすると家族の人格が変わってしまっても”今はこういう病気だから病気のせいだわ”と割とサラッと受け流せるようになります。

くしゃみや咳が原因不明で止まらないと心配するけど、「花粉症」って知っていればなんだ花粉か。ってなるでしょ?それは「花粉症」のことをちゃんと知っているからっていうのもあるんじゃないかしら。精神疾患もちゃんとしたメカニズムが最近解明され始めたので、それをちゃんと知ると必要以上に動揺したりする事がなくなります。

②共鳴しない(真正面から向き合わない)
さらっと書いたけど、これ結構難しそうですね・・・笑
私は彼が重病のとき、彼と向き合う事はしませんでした。彼の気持ちをわかってあげよう!ともしなかったかもしれません。それは私が彼と向き合ったり、彼の気持ちを理解しようとする事で二人ともズブズブ沼にはまってしまいそうだったから。

それに彼の「病気の状態の心」と私の「元気な心」はどうやっても違う
「わかる、わかる」なんて嘘つけません。

ここでポイントなのは、ちゃんと人格を分ける事だと思います。
大好きな彼だから、大切な家族だから共鳴したい気持ちはわかりますが、ぐっとこらえて「あなたの気持ち」と「わたしの気持ち」を分ける。

すごーく微妙なニュアンスなんだけど・・・。

夫:「なんか今日は調子がいいな。」
嫁:「へー、よかったねー!私もなんか調子がいいわ!ご飯美味しいし。」
(「あなたの調子がいいから私も嬉しいわ」と思っても別に言わない。たまーに言うけどね。)

夫:「なんだか虚しい。俺なにやってるんだろ」
嫁:「そうか・・・。私はお腹すいてきた。私はお腹が虚しいわ」
(「辛いね・・・。ぐすん」なんて共感しない。肩をさすりながら全く関係ない話をしていた私。)

患者の心に引っ張られちゃダメ。むしろ健康な自分の心で引っ張ってやろう。と密かに思っていました。

歩くペースだって合わせません。彼の前や後ろをずんずん歩いて、「花を見つけた!」「猫を見つけた!」「たい焼きが食べたい!」と彼を盛大に巻き込んでいた気がします。(ごめんね。夫よ)

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きちんと病気を理解をして、自分自身をキープすることが、コツ

もちろん患者本人もきちんと病を理解できていれば、自分の感情が「病」によって生み出されているものだと冷静に認識できるはず。するとだんだん「元気な心」に巻き込まれていくんじゃないかしら。

※もちろんお薬をのんだり、食生活の見直しなどは大前提ね。

すこしでも参考になれば嬉しいです。

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